最近では、大人だけでなく、子どもの矯正治療として「マウスピース矯正」を選ぶご家庭も増えてきました。透明で取り外しができることから、学校生活にも取り入れやすい点が、選ばれる理由のひとつです。子どもの矯正は、歯並びや噛み合わせの改善を通じて、咀嚼や発音、呼吸といった日常的な機能に関わる部分にも影響を及ぼす可能性があると言われています。ただし、治療に適した時期や特徴を正しく理解せずに始めると、期待した効果が得られなかったり、思わぬトラブルに繋がることもあります。今回は、子どものマウスピース矯正について、対象年齢や治療の特徴、歯並び・口呼吸・姿勢との関係性を解説します。
1. 子どものマウスピース矯正とは?対象年齢や特徴を紹介
子どものマウスピース矯正とは、取り外し可能な透明の装置を使用して、歯並びや顎の成長をサポートする矯正治療の一つです。成人の矯正と異なり、成長段階にある子どもの特性に合わせたアプローチが可能とされています。以下に、子どものマウスピース矯正の主な特徴や対象年齢を整理します。
①対象年齢は主に6歳〜12歳
永久歯と乳歯が混在する「混合歯列期」に始めることが一般的です。この時期は顎の成長が活発であり、マウスピースを使ってスペースを確保しやすくなるよう働きかける治療が行われることもあります。
➁透明で目立ちにくく、装着しやすい
マウスピースは透明で薄く、口の中でも目立ちにくいのが特徴です。学校や外出先でも違和感なく装着できるため、子どもでも使いやすいとされています。
➂取り外しができ、衛生管理がしやすい
食事や歯磨きの際に取り外せるため、口腔内を清潔に保ちやすく、むし歯を防ぎやすい清潔な状態を保ちやすくなります。
④成長に合わせた治療アプローチが可能
子どもは骨が柔らかく成長段階にあるため、その特性を活かして、顎の発育を考慮した矯正治療が行われることもあります。
⑤装着時間の自己管理が必要
マウスピースは取り外し可能な分、1日20時間以上の装着が推奨されることもあり、保護者とお子さまが協力して装着時間を管理することが大切です。
マウスピース矯正は、適切な時期と方法で行うことで、歯並びの改善に加えて、口元の機能的なバランスを目指す治療法として用いられることがあります。
2. 口呼吸との関係は?子どものマウスピース矯正が与える影響
口呼吸とは、鼻ではなく口で呼吸をする習慣のことを指し、一見些細に思えるものの、口腔環境や健康に影響を与える可能性があるとされています。子どもに多く見られるこの習慣に対し、マウスピース矯正が間接的に関与することがあるといわれています。以下にその関連性や考えられている仕組みについて解説します。
①口呼吸の背景にある顎や歯並びの問題
口呼吸には、上顎の幅が狭い・歯並びの乱れ・舌の位置が低いといった要因が関係しているケースがあります。これにより、口が開いた状態になりやすく、口腔内が乾燥することで、むし歯や歯周トラブルのリスクに影響を与える可能性があるとも言われています。
②マウスピースによる顎の拡大と呼吸環境への影響
子どものマウスピース矯正では、上顎の幅を広げる目的で使用される装置もあります。上あごの幅を広げる治療によって、鼻の周囲にある空間が広がり、鼻呼吸がしやすくなることを目指すことがあります。
③舌の位置や筋機能のトレーニングとしての役割
一部のマウスピースには、舌の適切な位置を意識しやすくする工夫が施されているものもあります。これにより、舌や口周りの筋機能に働きかけ、口を閉じた状態が習慣づきやすくなることもあります。
④睡眠への影響が示唆されるケースも
口呼吸は、睡眠中にも無意識に行われることがあり、睡眠の質やいびきとの関連が指摘されることもありますが、個人差があるため専門的な判断が必要です。マウスピース矯正により、口腔環境の改善を図ることで、こうした要因にアプローチする場合もあります。
⑤呼吸習慣と衛生面への配慮
鼻呼吸には、空気中の異物を取り除くフィルターの役割があり、呼吸経路の健康維持に貢献するとされています。マウスピース矯正は、口呼吸の一因とされる顎や歯並びの状態に配慮した治療法として取り入れられることがあります。
口呼吸は単なる癖ではなく、口腔や呼吸の状態を示す一つのサインとされています。マウスピース矯正は、その要因の一部に対して働きかける選択肢となることがあります。
3. 子どものマウスピース矯正が姿勢や歯並びへ与える影響とは?
子どものマウスピース矯正は、歯並びの改善を目的とした治療ですが、噛み合わせや顎の位置などと、姿勢や体のバランスとの関連が指摘されることがあります。歯並びや顎の状態は、首・肩・背中などの姿勢と連動している場合があるためです。以下に、考えられている関係性について整理します。
①噛み合わせと姿勢の関係
上下の歯の噛み合わせにズレがあると、顎の位置が左右や前後に偏ることがあります。これが頭や首の傾きに影響し、結果的に背骨のゆがみや猫背と関連づけられるケースもあります。そのため、噛み合わせのバランスが姿勢に影響を与える可能性があるとされています。
②口呼吸と前傾姿勢の関連
口呼吸の習慣がある子どもは、舌の位置が下がり、顎が前方に出やすくなることで、前傾姿勢になりがちです。この姿勢は首や肩に負担をかけることがあるため、口腔内の環境を整えることで姿勢への意識が高まることもあります。
③顎・頭部の位置と体のバランス
歯並びが整い、顎の動きが左右均等になると、頭部の位置や体の重心の変化に気づく方もいます。こうした変化が、日常の立ち方や歩き方に影響する可能性があるといわれています。
④歯並びと口周りの筋機能の関係
歯並びの乱れは、発音や咀醸に影響することがあります。発音が不明瞭になると、無意識に口元や首周辺の筋肉を緊張させて使うようになることもあり、歯並びの改善を通じて、筋機能のバランスを整えるアプローチが取られる場合もあります。
⑤筋機能療法(MFT)との併用
マウスピース矯正では、「舌の正しい使い方」や「飲み込み方」のトレーニングを併用することがあり、これを筋機能療法(MFT)と呼びます。MFTにより、口周囲の筋肉だけでなく、首や肩などの筋バランスに働きかけることがあるとされています。
姿勢の状態は、集中力や日常の活動にも影響を与えることがあります。マウスピース矯正は歯並びの改善だけでなく、口腔機能や身体の使い方に配慮した矯正アプローチとして検討されることがあります。
4. 埼玉県朝霞市の歯医者 はっとり歯科医院の矯正歯科治療
埼玉県朝霞市の歯医者「はっとり歯科医院」では、歯並びの改善と将来を見据えたサポートを行っています。朝霞駅から徒歩1分・駐車場完備の通いやすい立地にあり、キッズスペースやバリアフリー対応など、幅広い世代にとって通いやすい環境を整えています。
当院の矯正治療は矯正専門医院とは異なり、むし歯治療・抜歯・定期検診なども含めた総合的な診療が一つの医院で完結できるのが大きな特徴です。矯正歯科は特に小児矯正を得意としており、矯正の認定医が在籍。既に300症例以上の診療実績を持ち、様々な症例から適切な処置をご提案。歯並びだけではなく呼吸や嚥下、食べ方飲み込み方の指導等も行っております。正しい呼吸法や舌の動きが見につくと、いびきの改善等がみられ、耳鼻科に通い続けていたお子様が矯正によって通わなくて済むようになった等の症例も多数ございます。
<はっとり歯科医院の矯正治療の特徴>
①呼吸や食べ方飲み込み方や姿勢など総合的に診断
単に歯並びをキレイにするのではなく、その根本や再度ズレないように様々な角度から診断・治療を実施します。
②3歳から対応可能
当院の小児矯正では、歯が並びにくくなる原因に早期からアプローチ。マイオブレースや急速拡大装置を活用し、非抜歯での矯正を基本としています。見た目の改善だけでなく、呼吸・姿勢・全身のバランスにもつながる治療を目指しています。
③後戻りリスクを考えた矯正治療
生えている歯を治すのではなく、骨格全体のバランスを加味しながら”正しい位置に生える・生やす”を基本としています。後戻りが少なくキレイな歯を維持しやすくなる矯正治療を目指しています。
④矯正の認定医が2名在籍
日本矯正歯科学会認定医が過去の症例を元に矯正プランをご提案いたします。
朝霞・和光・志木エリアでお子様の歯並びやかみ合わせ、その他口腔関連の様々な症状でお悩みの方は是非お気軽にご相談ください。はっとり歯科医院は、一人ひとりの将来を見据えた矯正治療をご提供いたします。
まとめ
子どものマウスピース矯正は、見た目の改善に加えて、歯並びや噛み合わせのバランスを整えることで、口元の機能や姿勢への意識向上を目指す一つの選択肢とされています。特に成長期においては、顎の発育や生活習慣の見直しが、将来の口腔環境の維持にも役立つと考えられています。ただし、治療を効果的に進めるためには、装着時間の管理や装置の取り扱いなど、保護者のサポートが欠かせません。お子さまの年齢や症状に応じて、歯科医師と相談のうえ慎重に検討することが大切です。
埼玉県朝霞市周辺で子どものマウスピース矯正をご検討中の方は、はっとり歯科医院までご相談ください。
監修:はっとり歯科医院 理事長 服部克彦
資格 歯科医師
略歴 平成10年 鶴見大学歯学部 卒業 同大学院 卒業 平成11年 医療法人清眞会 あずま歯科医院 勤務 平成15年 歯学博士号 取得 平成19年 はっとり歯科医院 開院
所属学会等 康本塾 皆川インプラントアカデミー 顎顔面矯正 SJCD 小児歯科学会 MID-G
